借りたい物件に引越す前に、「退去の費用」について確認しておきましょう。賃貸物件の場合、基本的には敷金は返金されます。「敷金は修繕費に充てられる」とよく言われますが、それは著しい破損・汚れなどがあった場合。経年による劣化については、借主が修繕費用を負担する義務はありません。

ただし「ハウスクリーニング代」は原則として入居者が負担します。賃貸物件の約9割は、特約としてクリーニング代の負担を契約時に「借主負担」としています。したがって、「敷金からクリーニング代を差し引いた金額」が手元に戻るということを覚えておきましょう。ただし、ペットを飼っていた場合や、喫煙者が入居していた場合など、大規模な修繕が必要なので敷金にプラスして追加の費用を請求されるケースも多いようです。

退去時には必ず管理業者または貸主の「立会い」が行われます。退去時の費用については、国がガイドラインを定めています。